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医療広告ガイドラインの違反事例6選|罰則や歯科医院の対策を解説

歯科医院のホームページやWeb広告の表現について「医療広告ガイドラインの違反事例にはどのようなものがある?」「違反した場合、どのような罰則を受ける可能性がある?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

歯科医院では、インプラントや矯正歯科などの自由診療を訴求する機会が多くあります。しかし、治療期間や費用、症例写真、患者さんの体験談などの表現には細かな注意が必要で、誤解を招く内容を掲載すると広告内容の修正や中止を求められる可能性があります。

この記事では、歯科医院が広告を運用する際に注意すべき医療広告ガイドラインの違反事例や罰則、対策を解説します。最後まで読むことで、ホームページやSNS、Web広告の表現を見直し、医療広告ガイドラインに沿った情報発信を行いやすくなるでしょう。

歯科医院における医療広告ガイドラインの違反事例6選

歯科医院の広告運用で注意したい医療広告ガイドラインの違反事例を説明します。

実態と異なる治療期間を記載している

インプラントや矯正歯科などの自由診療を掲載する際は、通常必要とされる治療期間や治療回数を具体的に示さなければなりません。「治療期間は状態により異なります」という説明だけでは、患者さんが治療の見通しを判断しにくく、限定解除要件を満たさない可能性があります。

厚生労働省の医療広告ガイドラインでも、「一日ですべての治療が終了します」と表示しているにもかかわらず、実際には治療後の定期的な処置が必要なケースは、虚偽広告の具体例として示されています。治療期間や通院回数は、患者さんが適切に治療を選択するための重要な情報です。

治療期間は3〜6か月、治療回数は5〜6回など、実際の診療内容に即した範囲での記載が重要です。症例によって大きな差があるときも、標準的な目安と変動する理由を併記しておきましょう。

手術件数や治療実績の内訳を記載していない

手術件数や治療実績を広告する際は、対象となる手術の範囲や件数の集計期間を明確にする必要があります。

「インプラント実績多数」という表現だけでは、患者さんが実績の根拠を判断できず、実際以上に優れた歯科医院であると誤認させる恐れがあります。手術件数は集計期間や対象範囲を併記し、Webサイトや年報などで根拠を確認できる状態にしておきましょう。

なお、開業後の医院実績に手術件数を掲載する際は、当該歯科医院でおこなわれた件数を記載しなければなりません。

前職での経験を紹介するときは、院長個人の略歴や経験と医院実績を分けて記載し、現在の歯科医院でおこなった手術件数と誤認されない表現に整えましょう。

治療にかかる費用を明確に記載していない

自由診療を広告する際は、公的医療保険が適用されない旨と標準的な費用を併記する必要があります。

「インプラント:15万円〜」のように最低金額だけを表示すると治療費用の総額を患者さんが把握しにくくなります。実際にかかる費用よりも安く受けられるように見える場合は、不適切な広告と判断されるリスクがあります。

費用を掲載する際は、治療内容ごとの標準的な費用、追加費用が発生する条件、総額の目安を分かりやすく整理してください。

ビフォーアフター写真や症例写真の説明が記載されていない

ビフォーアフター写真や症例写真を掲載するときは、写真だけで治療効果が保証されているように見せないための説明が必要です。

治療内容や費用、治療期間、リスク、副作用などの情報をビフォーアフター写真とあわせて確認できる形で記載しましょう。

実際に、津田沼さりな矯正歯科様では、診療内容や料金、治療の特徴などを確認できるホームページを整備したところ、月平均の来院数が60名から250名へ増加しています。患者さんが来院前に必要な情報を確認できる環境を整えることは集患にも不可欠です。

なお、自由診療ページで広告可能事項以外の治療内容や症例写真を掲載するときは、後述する「限定解除要件」を満たさなければなりません。

参考:インタビュー津田沼さりな矯正歯科

治療内容や効果に関する患者さんの体験談を記載している

患者さんの主観にもとづく治療内容や効果の体験談は、同じ結果が得られると判断できるような見せ方になる恐れがあります。

「痛みがなかった」「きれいに治った」などの感想を集患目的に掲載すると違反につながるリスクが高くなります。ホームページやSNSに患者さんの声を掲載する際は、治療効果を示す内容になっていないかを確認しましょう。

患者さんが自ら口コミサイトや個人SNSに投稿した内容は、原則広告に該当しません。ただし、歯科医院が掲載を依頼したり、広告料・謝礼などがあったりするときは、誘引性がある広告と判断される可能性があります。

「最高の医療」「日本一の実績」などの表現を使用している

「最高の医療」「日本一の実績」「地域No.1」などの表現は、他院より優れていると患者さんに誤認させるおそれがあり、問題になりやすい表現です。

歯科医院では「高品質な治療」「圧倒的な症例数」などの抽象的な優位表現も、根拠や表示方法によって問題になるケースがあります。広告運用では治療方針や設備、診療体制などの事実を具体的に伝え、優劣を強調する表現を避けましょう。

歯科の自由診療ページで必要な限定解除要件

歯科の自由診療ページで広告可能事項以外の詳しい治療内容を掲載するには、限定解除要件を満たさなければなりません。

インプラントや矯正歯科、ホワイトニングを紹介する場合は、以下の項目の分かりやすい記載が求められます。

  • 患者さんが自ら求めて入手する情報
  • 問い合わせ先
  • 自由診療の治療内容
  • 通常必要とされる治療期間・回数
  • 標準的な費用
  • 主なリスク・副作用

費用やリスクをページ下部に小さく掲載するだけでは、患者さんが情報を確認しにくくなるため、治療のメリットと注意点を同じページ内で比較できるように整えることも大切です。

歯科医院が医療広告ガイドラインに違反した場合の罰則・リスク

医療広告ガイドラインに違反した際の罰則やリスクを説明します。

自治体から指導を受ける

医療広告ガイドラインに違反している疑いのある広告が見つかった場合、まず任意の調査がおこなわれます。調査では広告の記載内容についての説明が求められます。

調査によって違反が確認された際には、行政指導として広告の中止や内容の修正が求められ、必要に応じて違反広告物の回収や廃棄を指導されることもあります。

歯科医院がホームページやWeb広告、チラシなどで情報発信をおこなう際は、広告内容を事前に確認し、医療広告ガイドラインに沿った表現になっているかのチェックが欠かせません。

報告命令や立入検査の対象になる

医療広告ガイドラインに違反している疑いがある広告が見つかった際、任意調査に応じない、説明内容・提出書類に疑義があるときは、報告命令や立入検査の対象になる可能性があります。

報告命令 違反が疑われる広告について行政機関から詳細な説明や関連資料の提出を求められる命令
立入検査 行政担当者が立ち入り帳簿や広告物などの関連資料を確認する検査

報告命令や立入検査で違反が確認された場合は行政指導がおこなわれます。

中止命令や是正命令を受ける

行政指導で違反が改善されない場合、中止命令や是正命令の対象になる可能性があります。

中止命令 当該広告の掲載・発信の速やかな停止を求める命令
是正命令 当該広告の修正を求める命令

虚偽の報告や検査の拒否、是正が認められないなどの理由で、中止命令や是正命令に応じないとみなされる場合は告発や行政処分などの事態にもなりかねません。

刑事罰や罰金の対象になる

医療広告ガイドラインの違反内容及び命令への対応によっては、刑事罰や罰金の対象になる可能性があります。

虚偽広告に該当する・中止命令や是正命令に従わない 6か月以下の懲役(拘禁)または30万円以下の罰金
報告命令に従わない・立入検査を拒む 20万円以下の罰金

また、刑事罰や罰金の対象になる以外にも、行政処分として歯科医院の開設者に対して、開設許可の取り消しや期間を定めた閉鎖命令が出される場合もあります。

▼関連記事

【医療広告ガイドライン】歯科の広告で注意するポイントは?

歯科医院が医療広告ガイドライン違反を防ぐためのチェックリスト

歯科医院が医療広告ガイドライン違反を防ぐためのチェックリストをまとめました。

  • 効果の保証や優位性を示す表現がない
  • 自由診療ページに治療内容、標準的な費用、治療期間、治療回数、リスク、副作用を記載している
  • 公的医療保険が適用されない自由診療である旨を明記している
  • 症例写真やビフォーアフター写真に治療内容や費用、主なリスク・副作用などの説明がある
  • 患者さんの体験談や口コミを、治療効果を示す目的で掲載していない
  • 手術件数や治療実績に、集計期間や対象範囲を併記している

歯科ホームページ制作の詳細は下記の記事で説明しているため、あわせてご覧ください。

▼関連記事

歯科ホームページ制作|失敗しない5つの要素と集患できる作り方を解説

歯科医院が医療広告ガイドラインに違反しないための対策

歯科医院が医療広告ガイドラインに違反しないためには、厚生労働省が公開している医療広告ガイドラインを定期的に確認することが欠かせません。

また、医療広告ガイドラインや歯科業界に精通した制作会社や広告代理店に依頼すれば、法令に配慮したコンテンツ制作や広告運用につながりやすくなるでしょう。

医療広告ガイドラインに配慮した対策の参考として弊社の実例を紹介します。100年以上の歴史がある長坂歯科様のホームページリニューアルを実施した際の導入インタビューでは、以下の成果が得られていることが分かりました。

  • 15年間使用してきたホームページの見づらさと情報過多の課題をリニューアルで改善できた
  • リニューアル後は歯科健診の方を含め、若い世代の方の新患が増えた
  • 予防歯科に力を入れて啓発したことで、3~4か月ごとの定期健診を目的とした患者さんが増えた

また、ホームページのコンテンツを制作時にはヒーローイノベーションのサポートについて、「医療広告ガイドラインに基づいて内容を確認し、違反の可能性がある部分も適切にアドバイスしてもらえたので、安心して作業を進めることができました」と院長先生からご評価いただいております。詳細は下記よりご覧ください。

参考:インタビュー 長坂歯科

医療広告ガイドラインの違反事例に関するよくある質問

医療広告ガイドラインの違反事例に関するよくある質問を整理しました。

Q1.医療広告ガイドラインの事例集はどこで確認できる?

医療広告ガイドラインの事例集は、厚生労働省の公式サイトで確認できます。

歯科医院では、「自由診療、症例写真、費用表示、治療期間の記載例」をとくに確認しましょう。古い資料をもとに判断すると現行の法令に抵触する可能性があるため、定期的な確認を行うようにしましょう。

参考:医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)|厚生労働省

Q2.ビフォーアフターのみの掲載は医療広告ガイドライン違反になる?

ビフォーアフター写真のみを掲載し、治療内容やリスクなどの説明がない場合は、医療広告ガイドライン違反につながるリスクが高くなります。

症例写真を掲載する際は、治療内容や費用、リスクなどを一体的に確認できる表記が求められます。

Q3.医療広告ガイドライン違反を通報された場合はどうなる?

医療広告ガイドライン違反を通報された場合、修正依頼や報告を求められることがあります。指摘された項目を放置すると、各種命令や罰則につながる可能性があります。

通報を受けた時点で該当ページを確認し、必要に応じて速やかに修正しましょう。

歯科医院には医療広告ガイドラインを遵守した情報発信・広告運用が求められる

医療広告ガイドラインに違反した場合、歯科医院は自治体からの指導や報告命令、広告の中止命令、是正命令などの対象になる可能性があります。悪質なケースでは刑事罰や罰金が科されるケースもあります。

ルールにのっとった上で、患者さんに必要な情報を正しく届けながら、集患につなげる施策を進めることが大切です。

ヒーローイノベーションでは、歯科に特化したホームページ制作サービスを提供しています。医療業界での豊富な支援実績から、医療広告ガイドラインを遵守した運用方法に精通しております。お気軽にご相談ください。

<参考サイト>

「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版)」厚生労働省

「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」

著者・監修者情報

この記事を投稿した人

営業推進部 部長 原田圭輔
営業推進部 部長 原田圭輔
医療系ITメガベンチャーで営業としてキャリアをスタートし、株式会社HEROinnovationでは、創業期から事業責任者として従事。ホームページ設計やSEO、オフライン戦略などクリニックのマーケティングを100件以上支援し、集患課題を解決し続けました。現在は、経営視点で営業推進を行い、対外的な講演活動にも取り組む。

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